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みなさんこんにちは。
院長の稲村です。
ブログを書くのが続かない無精者ですみません。
ネタは結構あるんですけど….。
今回はタイトルの通り放射線照射についてお話します。
当院は他の科同様、腫瘍の治療にも力を入れております。
今も昔も、おそらくこれからも腫瘍の治療の主力は以下の3つでしょう。
①外科手術
②化学療法(抗がん剤、分子標的薬など)
③放射線
今回は③の放射線についてお話します。
当院では放射線照射を院内で行っております。鼻の中や口の中など手術しにくい場所の腫瘍、外科治療のためには断脚を余儀なくされる手足にできた腫瘍などに効果を発揮します。
ほとんどの病院では①外科手術と②化学療法は実施できるかと思いますが、③放射線に関しては実施できる病院が少ないというのが現状です。放射線適応の腫瘍の患者さんを前にして放射線を当てられないジレンマに悩んでいる先生や飼い主さんも多いことでしょう。
放射線照射は以下のメリットがあり、腫瘍と戦う上で強力な武器になります。
①鼻の中や口の中など、手術を実施しづらい場所の腫瘍の治療ができる、足の裏などにできた腫瘍でも足を温存して治療できる
※手術では切除しなくてはならない正常な部位を温存できる(顎、脚など)
②特に、口腔内悪性黒色腫(メラノーマ)、口腔内扁平上皮癌、鼻腔内リンパ腫、肥満細胞腫などには効果大
もちろん、いいことばかりではありません。デメリットも存在します。
①放射線照射は複数回(4回~20回:部位、腫瘍の種類、治療目的によって異なります)に及び、都度の鎮静や麻酔が必要になります
②回数が多い分、費用もかかる
ですので、手術や抗がん剤、分子標的薬、放射線、どんな治療を選ぶかは腫瘍の種類や発症部位と、治療方法の相性によりますね。
参考までに猫の鼻腔内リンパ腫に放射線照射をした時のCT画像です。


上の画像が放射線照射前、下の画像が放射線照射後です。
黄色の丸で囲ってる場所がリンパ腫です。
放射線当てると綺麗に消えてます。
余談ですが、鼻腔内リンパ腫は他の部位のリンパ腫と異なり化学療法への反応が悪いです。
その代わりと言っては何ですが、放射線照射にはかなり感受性が高いです。
他、口腔内のメラノーマや扁平上皮癌、肉球付近にできた扁平上皮癌や肥満細胞腫でお困りの方は一度ご相談ください。