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専門診療

Medical

腫瘍科

診察中の犬

ここ近年、動物も高齢化が進み、2頭に1頭は悪性腫瘍を発症すると言われるようになりました。それにともない、腫瘍の診断方法や治療方法も格段に進歩してきました。学会や学術雑誌などでも、毎年のように新しい検査方法や治療方法が取り上げられています。
しかし、一番大切で、かつ一番難しいのは、数多く存在する検査方法や治療方法から、その子に一番適切な方法を選択することだと考えています。悪性腫瘍を患う子の多くは高齢であるため、体に負担のかかる検査や治療は逆効果になる場合も少なくありません。
悪性腫瘍の進行度合い、動物の年齢、動物の健康状態、飼い主様の価値観や通院可能な頻度などによって、最適な検査方法や治療方法は大きく変わってきます。また、獣医師の知識、性格などによっても、提示される検査方法や治療方法が変わってくることも事実です。
当院では動物の状態、飼い主様の気持ち、病気の性質などを総合的に判断し、動物にも飼い主様にも優しく最適な方法をご提案させていただきます。また、ご理解、納得いただけるまで時間をかけて何回でもご説明させていただきます。

皮膚科

診察中の猫

動物の皮膚のトラブルでお困りではありませんか?
夏の暑い時期、冬の乾燥する時期、春先や秋などの季節の変わり目など、皮膚のかゆみや赤み、ベタつき、フケ症など、様々なトラブルが起こります。
また皮膚のトラブルは、原因にかかわらず見た目や症状が非常によく似ています。原因がはっきりしなくても飲み薬や塗り薬でとりあえず症状を抑えることはある程度可能です。しかし、原因そのものの治療ができないと、皮膚病はすぐに再発してしまう場合も非常に多いです。皮膚病の治療で大切なのは、やはり原因を特定することです。
皮膚病の原因として、もっとも有名なのがアレルギーやアトピーですが本当にそうでしょうか?汗の水分や脂分のアンバランスや、気圧や季節の変化による自律神経トラブル、偏った食べ物、体質、ストレスなどの複数の要素が関わっている場合も非常に多いです。
時には内臓の機能低下やホルモンバランスのトラブルから皮膚病を発症していることもあります。免疫の病気や悪性腫瘍が隠れている場合もあります。原因に応じた正しい治療することが、早期の解決につながります。治りが悪い皮膚病は、当院に一度ご相談ください。

泌尿器科

診察中の犬

泌尿器科は主に、腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺などの疾患が対象となります。
症状としては、多尿、頻尿、残尿感、血尿、尿の異臭、尿漏れなどがあげられます。
また、あまり元気がない、吐き気がある、痩せてきた、便秘気味などの、一見関係ないと思われる症状の原因が、実は泌尿器疾患であることも数多くございます。一方で、泌尿器に症状を出す原因が、実はホルモン疾患であったり、心因性であったり、悪性腫瘍の場合もあります。
当院では動物の症状を的確に診断するために、尿検査、血液検査、X線検査、超音波検査、CT検査など必要に応じて行います。

内分泌科

寄り添う犬と猫

内分泌疾患は、ホルモンの合成・分泌、運搬、代謝、あるいはその作用の異常によって引き起こされる病態全体を表します。代表的なものに、甲状腺ホルモン、副腎ホルモン、性ホルモン、インスリンがございます。
ホルモンの種類にかかわらず、下記の2パターンがほとんどです。

  • ホルモンが必要な時に分泌されない(甲状腺機能低下症、アジソン病、糖尿病、不妊、難産など)
  • ホルモンが不要な時に分泌が止まらない(甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、低血糖など)

時々、ホルモンの数値だけ測定して、機能亢進症や機能低下症の診断を受けていることがあります。しかし、ホルモンというのは日内変動することも多く、ホルモンの数値が高いか低いかだけで病的かどうかの判断はできません。診断のためには、ホルモンの数値と同時に、体が「ホルモンを必要とするタイミングか否か」を調べる必要があります。
体がホルモンを必要としていないタイミングなら、ホルモンは低値で当たり前ですし、必要としているタイミングなら高値でもおかしくありません。

※ホルモン病の説明として、水道の蛇口に例えることが多いです。水が出ているか出ていないかだけで、その蛇口が壊れているかどうかの判断はできません。水を出そうと蛇口を回しても水が出ない、もしくは水を止めようと蛇口を回しても水が止まらない、こういう場合にその蛇口が壊れていると判断するのです。

また、内分泌疾患は、体形の変化(太る、痩せるなど)、多飲多尿、食欲増進もしくは低下、老け込んだ、脱毛など、身体的な症状を伴います。上記のような症状が気になる場合、もしくは、症状がないのに健康診断などでホルモン病と診断された、などございましたら一度ご相談ください。

循環器科

3匹の犬

中高齢の犬、特に小型犬では心臓の病気も多く発生します。多くは加齢によるものですが、一部、遺伝的なものもあります。マルチーズやチワワ、キャバリア、シーズーなどで発生が多いですが、どんな犬種でも起こりうるので注意が必要です。弁膜症、心タンポナーゼ、心筋症、不整脈、心筋梗塞などに遭遇しますが、発見が早ければお薬で心臓の働きを維持することが可能です。代表的な症状は、弁膜症や心筋症では運動や興奮時、夜中や明け方の咳、スタミナ低下などです。不整脈、心タンポナーゼ、心筋梗塞では失神、痙攣、虚脱、食欲不振などが起こります。弁膜症や心タンポナーゼ、心筋症は症状が現れるころには進行していることが多く、不整脈や心筋梗塞は突然死の可能性もあります。特に症状がなくても年に1-2回の定期検診をお勧めいたします。
また猫においては、心筋症や不整脈、心筋梗塞、血栓症の発生が多くみられます。さらに加齢からくる腎機能低下や甲状腺機能亢進症が高血圧を引き起こし、二次的に心機能を低くださせることもあります。猫は犬と違って寝てることが多い動物ですので、飼い主さんが猫ちゃんの心臓疾患の症状に気づきにくく、突然具合が悪くなったりすることがあります。また一見、心臓とは関係ないように思われる、吐き気や前足のびっこ、後ろ足のマヒなどが心臓が原因である場合も珍しくありません。
当院では、聴診、心電図、レントゲン、超音波、血液マーカーなどの検査を行なっております。猫の心臓病は発症してからは進行が速いので、定期検査がとても重要になってきます。
気になる症状がある場合は、一度ご相談ください。