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若くても関係ないらしい

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しばらくぶりに投稿が開いてしまいました。

院長の稲村です。

ここのところうさぎを手術する機会が急に増えたように思います。

うさぎは鳴かない、匂わない、可愛い、そこそこのサイズ感ってことで、

ペットとしての需要は高いように思います。

また、性格もツンデレだったり従順だったりヤンチャだったり個性も豊かで、

そこがまた飼い主のハートをくすぐったりするわけです。

ペットとしての需要が高くなると、当然、獣医師にも求められることが多くなります。

 

うさぎの来院理由で多いもの

・食欲不振(胃腸のトラブル)

・皮膚のトラブル

・目のトラブル

・口(歯)のトラブル

・足腰のトラブル

・避妊と去勢

 

ウサギは体の構造や代謝の仕組みがどれをとっても犬や猫と勝手が違って、

ウサギに関してはウサギならではのコツがあります。

特に避妊手術!

これ、犬や猫と同じ感覚で手術するとウサギに大きな負担をかけることとなり、

結果としてウサギとその飼い主を不幸にしてしまいます。

過去にそうやって多くのウサギの避妊手術が不幸な結果になった末に世の中の獣医師が辿り着いた都市伝説

「うさぎの麻酔は危険だ」

※ウサギの麻酔に関しては過去投稿「中高齢のウサギの避妊手術」を読んでみてください。

失敗に終わったうさぎの手術をすべて麻酔のリスクのせいにした言葉だと思います。

しかし、胸部と前足の位置関係、構造、胸部と腹部の体積の割合、うさぎの性質などをしっかり理解して、

手術台の角度や、前足の固定を少し工夫するだけでも手術のリスクは格段に下がります。

加えて、痛みをしっかり抑えてコントロールすること、これらを徹底すれば、うさぎの手術で不幸な結果に終わるリスクは格段に下がります。

もちろん、事はそんなにシンプルではないので、どれだけ対策しても完全な安全はないわけですけども。

 

やや緊張の面持ちがそそります 😀

まだ2歳そこそこのウサギさんですが、手術をすると……

子宮の色もサイズ感もすでに異常。若いのに!(ここでやっとタイトルです)

病理組織検査ではまだ悪性の病変ではありませんでしたが、予備軍にはなっていたようです。

うさぎは「病気になってから治す」では遅いことが多いので、やはり予防が一番。

「うさぎの手術は怖い、でも避妊手術しないのはもっと怖い」

 

同じ手術するなら若いうちのほうが回復も早くリスクも少ないです。

メスのウサギを飼うなら、避妊手術は検討しましょう。一度ご相談ください。

もちろん、しっかり検討したうえで「避妊しない」なら、

当院はその飼い主さんの意思を最大限尊重いたします。

決して強要するものではありません。

ただ、判断するうえで色んな話を聞くべきだとは思います。

なぜ麻酔が危険なのか、にも関わらずなぜ避妊をしたほうがいいのか、

裏付けに基づく知識が大切だと感じています。

飼い主さんが後悔しない選択ができるよう、しっかり説明させていただきます。

避妊手術をご検討の飼い主さんは一度ご相談ください。

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